誰の役にも立たない

9/14〜9/20

9/14(月)

  • 部屋の隅まで掃除する
  • 卒論概要(改訂版)を先生に送る
  • 『アトミックブロンド』(2017)を見る

『アトミックブロンド』は先週末やっていた『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の主人公の女性がまたかっこいいアクションをやっていると聞いて見ることにした。

見ながら思ったのは映像の色の派手さと80年代UKロックへのリスペクト。おそらく時代設定空間設定的な意識なのかなとは思う。序盤の青さは『恋する惑星』(1994)を思い出した。あと序盤は正直ストーリーの流れについていけず、見終わってからやっと意味が分かった。端的に言えば騙し合いの映画なのかなとは思う(視聴者に対する説明は一切ない)。マッドマックスの考察の楽しさとはまた別種の複雑さがあり、これからじっくり考えたい。

9/15(火)

  • マフィンを焼く
  • 一応卒論の章立てをする
  • 『日本のいちばん長い日』(1967)を見る
  • 現代思想 2019年11月号 反出生主義を考える』を読む

『日本のいちばん長い日』は2015年に製作された原田監督のバージョンを一昨年あたりに見ていたため、時期的により当時に近い岡本喜八バージョンを見ることにした。岡本監督は反戦の意図が強くあると聞いてはいたが、描写からそれは強く感じた。

私は生まれた時から「戦争は悪いもの」という前提で生きてきたため将校たちの「戦争に負けて悔しい、悲しい」という描写や気持ちが頭では分かっていても実感(共感?)する事が出来なかった。ただ生きる前提が異なる状況で「戦争は良くない、やめるべき」と思えるかどうかは理性にかかっていると思う。純粋に何かを強く信じる気持ちが孕む残酷さを冷静に見つめなくてはならないと自戒する映画だった。

9/16(水)

  • 文献を借りに行く
  • ルパン三世 the first』(2019)を見る
  • レコード聴く

全部嫌になってきたので短くて趣味性の高いものを見ることにした。『ルパン三世 the first』(以下ザ・ファースト)は全編CGで制作されている。日本のアニメは基本的に線画やセル画がメインであり、そこから立体に起こすのは如何なものなのかと始めは思っていたが、思いのほか良かった。それはおそらくルパンのキャラデザがCGに合っていたからなのではと思う。あと中盤からのファンタジックな世界観はCG(ひいては山崎監督)だからこそ納得できたのだろうとも思う。あれを線画でやると某TVスペシャルのルパンと同じなんだかな感が出てしまうだろう。もう一つ評価するならば作中にメディアがほとんど登場しなかったことも良かった。2018年の『ルパン三世 part5』ではスマホ世代のルパンがメインのストーリーだったため昭和ルパン原理主義者としては見ているのが辛かったのである。ザ・ファーストでは夢を壊さない程度の新しさを感じる事ができた。

9/17(木)

  • アナザー先生に助言をお願いする
  • 学務に履修の確認する
  • 卒論データ表を一応作る(一応)
  • 履修登録する
  • 『大脱出』(2010)を見る

卒論担当から音沙汰がないのでもう1人の先生に連絡してみたが返信がない。早くゼミやってほしい。不安だがとかくやることをやるしかないのでやる。明日は連休を避けて一足早く休みにしようと思う。

『大脱出』はスタローンとシュワルツェネッガーというキャスティングだけでだいたい内容が読めるが、面白かった。オチが読めても謎解きみたいな感覚。まぁ謎解き性(考察性?)はアトミックブロンドやマッドマックスの方があったとは思うが…論の展開に無理がなかったのがかなり気持ちいい感じだった。脱獄と言えば『ショーシャンクの空に』を思い出すが、あちらは情にくる感じでこちらはアクションと推理に全振りした感じか。

9/18(金)〈完全オフday〉

  • 『カラオケ行こ!』和山やま (2020)を買う
  • チーズ月見食べる
  • 喫茶マキでプリン食べる
  • レコードdig &購入

今日は夢の中で友人と中華を食べた夢で目覚め、起きたら先生から返信が来ていてホッとした1日の始まりだった。新潟の中心部にて和山先生の新刊と欲しかったレコードをgetできたので今日はかなり良い1日だった。『カラオケ行こ!』の感想は語り出したら止まらないのでまた別の稿でフィーチャーしたいと思う。買ったレコードのうち1枚は以前ロストディケイドのワイパさん回で流れてた「Taj mahal」。偶然見つけてかなりラッキーだった。(300円くらいだった)

9/19(土)

  • 卒論テーマ再検討
  • 羅生門』(1950)を見る

卒論で悩んでいたら1日が終わったしまだ結論が出ない。昨日はかなり良い1日だったが今日はモヤモヤして終わった。

羅生門』もモヤモヤした。ただただ人間を信じられなくなる。でも人間のきったないところをそのまま描写する映画はなんとなく安心感がある。多くの映画や漫画はたいてい敵(悪役)は死ぬし主人公の正義を疑うことなくハッピーエンドで大団円な事が多い。(それでなければ主人公の敗北と悲しみが待ち受けているような気がする。)

羅生門』に出てくる人物は全員エゴの塊であり(人間の本質だと思う)誰が悪役とかはない。それこそがこの映画の良い点(?)な気がしている。人間みんなどこかしらきったないのだ。それを否定しない事が重要だと思う。

9/20(日)

  • 卒論テーマなど(仮)ひとつ策定
  • イラスト描く
  • レコード聴く
  • 鬼滅の刃』23話見る

生活がめちゃくちゃ(寝たり寝なかったり)なので現在時刻21:52 もうすでに眠い。今日ははよ寝ます。おやすみなさい

来週の見通し

  • 美術館行きたい
  • 積読処理班を呼べ
  • 井手口彰典(2009)の入手
  • 28までに卒論の概要(章立てまで2パターンくらい?)を完成させる→送る
  • 自炊する
  • お菓子焼きたい

生活指針の策定(暫定版)

9月も半ばに入り、卒論でウダウダ悩んでは気づいたら1日が終わるような生活を続けている。そこで今後(卒業まで)の生活の指針を策定したい。

1.恣意的に(かつ理性的に)堕落した生活をする

具体的には、

  • 1日に映画を1本見る
  • 1日に異なるタイトルのアニメ1話ずつ×3話見る
  • 1日に本を1章(または一節)分読む

の中からその日の忙しさ度合いで一つ(ないし1つ以上)選び、記録する。理想としては3つ全てを1日でやることだが、おそらく完璧にこだわると3日坊主になるのでひとまずこの感じでいきたい。(仮)

YouTubeニコニコ動画といったネットメディアから距離を取り、有料コンテンツに没頭する事を目的とする。

というのも、最近自分の集中力の無さ、ひとつのことに没頭する感覚の無さを自覚して悲しくなったからである。いろんな事を中途半端のままにするのも嫌だが、かといって興味の幅を広げられないのもつまらないので流通する膨大なコンテンツに気合をかけて向き合っていく必要がある(ない)。(そんな事ができるのも今のうちだと考えると非常に価値のある目標ではないか???)

2.毎週日曜日には1週間分の記録をブログにして更新する

たぶん箇条書き程度になるとは思うが、コンテンツに触れて考えたことをまとめたい。どうせ私しか見ないので簡単でいい。重要なのは何を見て何を得たか(または何も得なかったか)を残すことである。

3.卒論の完全燃焼

言うまでもない。

4.その他

あとはまぁ、細かい所としては極力自炊をすること、気が向いたら筋トレすることを念頭に置きたい。

とにかく残りの半年は自分(だけ)が満足できる半年にしたい。いかに他人に迷惑をかけずにわがままをできるか、ということを考えて生きていきたいと思う。

とはいえ飽きたらやめると思うし私は非常に飽きっぽい。そもそもなにかの手違いで卒業できなくなるかもしれない。しかしどんな状況になったにせよやっていくしかない。人生は修行だ。

 

 

西堀通り(晴れ)

2020/07/18

今日(気絶してたら昨日になってました)は市の美術館で美術講座があったので参加してきましたの記録です。

11:50 美術館に到着

f:id:fujiichang:20200718184250j:image

美術館には関係無いが、今日はモノトーンに原色を投入するという果敢な試みをした。楽しい。ポップに行きたい、夏だし。

12:00 企画展「ベン・シャーン展」を鑑賞

f:id:fujiichang:20200718194722j:image

土曜日にもかかわらずあまり人が多くなかった。氏はどうやら新潟の作家と縁があるらしい。存じ上げなかったわりにはかなり興味を持てた。2回目も行きたいけど会期的に微妙か…?

13:30 美術講座開場

会場に入ると会えてなかった美術館協力会の先輩と遭遇。「ずっとどうしてるかなって思ってたよ」って言ってもらえて嬉しかった。

14:00美術講座「ヒッピーの時代ーアメリカの60年代」開始 

内容はタイトル通り。ヒッピーの時代にアメリカでどんなアートが生まれたのかということだった。ヒッピー文化については昨年授業で音楽を中心として学んだこともあり馴染みはあったが、広くアート作品を知ることができたという点で学びがあったように思う。

15:40 休憩
f:id:fujiichang:20200718184234j:image

著名人の訃報を知る。今日はもうTwitterやテレビをあまり見ない方がいいなと悟った。

16:20 常設展を見る

見たのは良かったが、終盤のテーマが戦争でやりきれない気持ちになる。誰かと話がしたくてしょうがない。美術館で作品は1人で見るもんだろくらいの普段の勢いはどこへやら。

17:00 美術館を出る

f:id:fujiichang:20200718184301j:image

いろんな出来事と歩き疲れが重なり、かなりヘビーな気持ちになってきてしまった。このまま家に帰ったらたぶん寂しさが爆発してしまうので、どこかに行くことにする。はじめはとらのあなで同人でも見るかなとか思っていたがあまりにも遠いので諦める。とりあえずその辺にあったNEXT21でトイレに入ることにする。

f:id:fujiichang:20200718184310j:image

トイレの手洗い場のノブがかわいいというだけの写真です。

17:30 西堀ローサ
f:id:fujiichang:20200718184239j:image

NEXT21地下への連絡通路があったので地下街を散策することにした。のはいいが、謎のディストピア感。人も店もまばらである。特に行きたい店もなく奥にあるレコード屋にずっといました。

18:30 帰宅

あまりにも疲れてしまったため駅まで行く気力が無くバスに乗ってしまった。途中車内で夫婦があぶないねと言っているのを聞いて何かと思ったら消防車と救急車にすれ違った。何があったのかは分からないが限りなく不穏な一日だったなぁなど思う。

余談

帰宅後、気絶しながらいい夢を見た。友人らとディズニーランドに行く夢だ。夢で終わらないといいなと思う。コロナさん落ち着いて下さい…

 

ふぬけた毎日(進路について) 

表題の通り、この記事は進路についての言及がなされています。進路でモヤついている人は見ない方が良いです。あと長いです。

 

 

進路について

私ごとではあるが、7/1に最終的な進路が決定した。オープンな場で進路について話すのはあまり良い気がしないと思ったため、独り言がてらここに記し、報告と変えさせていただきたい。

なぜここに書くのか

わざわざブログにこんなことを書く理由は2つある。1つ目は、周りとのコンタクトを取りたいからだ。現在ほぼ授業もなく、友人と話す機会が無い私は周囲の進路状況について全く存じ上げず、どこまで話していいのか分からない状況にある。ここまで読んでる人はたぶん進路にモヤつきがない(または進路決定者に対しネガティブな感情がない状況にある)と推定する。そういった人には是非(特に仲良くさせてもらってる方)コンタクトを取らせて頂けると嬉しい。学生期間も残り少ないので今のうちにたくさん話がしたい。美味しいご飯の話とか、今日あったハッピーな話とか、聞かせてください。

理由の2つ目としては完全に燃え尽きてしまったからだ。就活が終わる前までは、進路が決まれば見える景色が変わるんじゃないかくらいのある種の希望があり、それを糧に頑張ってきた部分もあった。しかし実際は特にキラキラハッピーライフを送っているわけでもなく鬱々とした梅雨の日々を過ごしている。もちろん以前に比べて肩の荷は降りているのだが、むしろ降りまくって何をする気にもならない。要するにボヤきである。

以下駄文と近況

せっかくの学生期間なのだから有意義に過ごさねば!と思い色々考えてみたものの、なんかしっくり来ないし今日もAmazon primevideoでアニメを見て1日が終わった。絵に描いたような惰性だ。なんかもう考えるのもダルい。昨日は辛うじて街に出てみたがなんか思ってたより楽しくなかった。

就活中あんなに熱心に読んでいた本も今やただの文字のかたまりにしか見えず触る気力が微塵もない。

思い返せば3月頃、就活終わったらやることリストなんかを作り気合を入れていたような気がする。あれはどこにいったのか…もはや内容も思い出せない。

ひとつだけ理想があるのは旅行に行ってボーッとする、ということだが生憎の状況だしたぶん無理だろう。

そんなことを考えていたらもう7月も1週間が過ぎようとしている。みんな今何してるんすか…

 

人文学部生が文系不要論を考える

先日Twitter上で盛り上がった議論の一つに、「文系(特に文学部)は就職できない」というものがあった。文系不要論に関しては以前から役に立つ/立たないの議論が目立っていたように感じる。人文学部所属の筆者はそうした一連の流れをとても面白いな〜と思い眺めていたのだ。

役に立つ学問

そもそも世論の言う「役に立つ」「社会のためになる」とはどういうことなのか。おそらくこれは「学問が社会や産業の発展・生産性に寄与する」という意味合いではないだろうか。

確かにそのような観点で言えば確実に文系の学問の可能性は限られているようにも思う。しかしながらそもそも学びにおいて生産性を求めるのはいかがなものなのか?

話は少し逸れるが、「生産性」という語を聴くと、某衆議院議員の「LGBTQは生産性がない」という発言を思い出す。生産性がないものは排除していく(文系排除)というのはこうした問題の根底に繋がるものがあるのではないだろうか。

生産性あるものだけの社会

資本主義の世の中において生産性に寄するものが喜ばれるのは理解ができる。だが、資本主義と民主主義(平等、人権など)は相容れないということも理解すべき事案であると考える。例えば中国は経済成長が著しいが、それは国家による統制が大きいとする説がある。(加速主義でググって欲しい大意はそこです。)

つまるところ生産性を高めるために多様性を排除していくと共産化していくという事だ。

結論

就活を通して、また人文社会を学び感じたのは、文系の学問はある種資本主義に対抗する手段(うまく言えないが…)なのかもしれないということだ。だからこそ企業と相容れないのではないか。

恥ずかしながら私も専攻はメディア文化で哲学や思想に明るくないためこうした加速主義や資本主義について勉強しているところである。暴論を言えば、世の中の仕組みを知るという点においてこれも就職活動の一環と言えるだろう(言えない)。

まぁグダグダ書いて結局何が言いたいかというと人文社会はめちゃくちゃ面白いよっつーことで、意味があるとかないとか理系とか文系とか関係なく知ってた方がちっとは世の中面白くなるんじゃないすか〜という話でした。

資本主義リアリズム

資本主義リアリズム

 

 

 

 




 

Twitter廃人からの卒業を目指して

先日、Twitter社からこんな通知が届いた。

f:id:fujiichang:20200522122518p:image

6年…?

時空の歪みに目眩を感じながら自身の生活を振り返ってみるが、最近は自分の文がフォロワーの目に直に触れることに気が引けてしまいツイートするかしないかで馬鹿みたいに悩む事がある。馬鹿だ。

6年を期に少しずつSNSとの距離を取りたいが、いかんせん今年は部屋に篭ることが増えたり就活のストレスがあったりとそれらを発散(言語化)できる場所が欲しい。

あとインスタとかTwitterはいいねとかよくないねとかで気持ちがおかしくなる。本当に良くない。

以上の理由から試験的にブログで言語化することにした。ブログだったら興味無い人はスルーしてくれるし興味ある人はそれなりの助言をくれるかもしれない。たぶん。知らんけど。